『The Rogue Prince of Persia』パルクールがアクションを変える!ローグライトに溺れる爽快感を深掘り
『Dead Cells』開発元の新作ってだけで期待値はMAXだけど、アーリーアクセス中の今、本当に買い時なの? 海外のSteamレビューやRedditで話題の『The Rogue Prince of Persia』、気になってはいるものの、具体的なプレイフィールや初期の大型アップデートで何が変わったのか、日本語の情報が少なくて購入に踏み切れない……。そんなあなたのために、この記事では2026年9月現在、アーリーアクセス初期に配信された大型アップデートからさらなる進化を遂げた本作の魅力を徹底的に深掘りします。流れるようなパルクールアクションはどれほど気持ちいいのか? ローグライトとしての中毒性は? 今、このペルシャの王子になるべき理由を、ゲーマー目線の熱量マシマシでお届けします!
『The Rogue Prince of Persia』とは?あの『Dead Cells』開発元Motion Twinが挑む新たな挑戦
『The Rogue Prince of Persia』は、あの歴史的名作 『Dead Cells』 のパブリッシングを手掛けるフランスのインディーゲームスタジオ、Motion Twinが送り出す、スピンオフスタジオEvil Empire開発の待望の最新作です。伝説的な「プリンス・オブ・ペルシャ」シリーズの世界観をベースに、同スタジオが得意とする中毒性の高い ローグライト の仕組みを融合させた、2Dの パルクールアクション ゲームとして、2024年5月にSteamでアーリーアクセスを開始しました。
物語の舞台は、フン族の侵略によって滅亡の危機に瀕したペルシャの都クテシフォン。プレイヤーは魔法のボラ(時間の流れを操る護符)を持つ若きプリンスとなり、死ぬたびに時間を巻き戻し、侵略者を撃退するために何度も立ち向かいます。
『Dead Cells』がドット絵で描かれたダークファンタジーの世界で、スピーディーな戦闘と探索の楽しさを突き詰めた作品だったのに対し、本作は鮮やかな色彩で描かれたコミック風のアートスタイルが特徴です。そして何より、壁を駆け上がり、ポールからポールへと飛び移る「パルクール」をアクションの主軸に据えたことで、『Dead Cells』とは似て非なる、まったく新しいプレイ体験を生み出すことに成功しています。アーリーアクセス開始当初からそのポテンシャルは高く評価されていましたが、初期の大型アップデートでその面白さは確信へと変わりました。
アーリーアクセス初期の大型アップデートの衝撃!ゲームプレイとコンテンツに何が加わった?
アーリーアクセス中のゲームを追う醍醐味は、なんといっても開発と共にゲームが進化していく過程をリアルタイムで体験できること。そしてアーリーアクセス初期に配信された大型アップデート「The Temple of Fire」は、本作の評価を決定的に引き上げたと言っても過言ではありません。このアップデートによって、ゲームは量と質の両面で大きな飛躍を遂げました。
まず最も大きな追加要素は、新たなバイオーム「炎の神殿 (The Temple of Fire)」の実装です。灼熱の溶岩が流れ、巧妙な火炎トラップが張り巡らされたこのステージは、これまでのステージとは一線を画す高難易度を誇ります。ここでの探索は、精密なパルクール操作と、新たな敵の攻撃パターンを見極める洞察力が試される、まさに上級者向けのチャレンジとなっています。
そして、この神殿の最奥で待ち受けるのが新ボスの「炎の魔術師」。広範囲に及ぶ炎の魔法と、プレイヤーの動きを制限するトリッキーな攻撃を仕掛けてくる強敵で、多くのプレイヤーがRedditのスレッドで攻略法を議論し合うほど、コミュニティを熱くさせています。
さらに、ゲームプレイの幅を広げる新コンテンツも多数追加されました。
- 新武器: リーチの長い槍や、高速連撃が可能な双剣など、新たな戦闘スタイルを可能にする武器が6種類追加。
- 新アミュレット: パルクールアクションを強化するものや、特定の条件下で強力な効果を発揮するものなど、ランの戦略性を深めるアミュレットが10種類以上追加されました。
- システムの改善: プレイヤーからのフィードバックに基づき、壁走りの操作感がより直感的になるよう調整されたほか、敵のAIも賢くなり、戦闘の緊張感が向上しています。
このアップデート配信後、当時Steamの直近レビューは「非常に好評」へと大きく傾きました。プレイヤーからは「ゲームの骨格はそのままに、遊べるコンテンツが大幅に増えてリプレイ性が格段に上がった」「開発がフィードバックをしっかり聞いているのがわかる」といった声が多数寄せられており、アーリーアクセスとして理想的な進化を遂げていることが伺えます。
息をのむ「流れるような」パルクールアクションの魅力と戦闘システム
本作の最大の魅力は、タイトルにもある「Rogue(ローグ)」要素と同じくらい、「Prince(王子)」としての身体能力、すなわち パルクールアクション にあります。キャラクターの動きは驚くほど滑らかで、ボタン入力に対するレスポンスも完璧。壁を蹴って三角飛びをし、そのまま壁を水平に駆け抜け、遠くのポールに飛び移って回転、その勢いのまま敵の頭上に強襲する…といった一連のアクションが、一切のストレスなく繋がります。この「流れるような」感覚は、一度味わうと病みつきになること間違いありません。
そして重要なのが、このパルクールが単なる移動手段で終わっていない点です。戦闘とパルクールは完全に一体化しており、地形そのものがプレイヤーの武器となります。
- ウォールラン: 壁を走りながら敵の攻撃を回避し、死角から攻撃を仕掛ける。
- キック: 敵を蹴り飛ばして壁やトゲの罠に叩きつけたり、他の敵にぶつけてまとめてダメージを与えたりする。
- 空中攻撃: ポールスイングや壁ジャンプからの落下攻撃は、地上の敵に対して絶大な効果を発揮する。
『Dead Cells』が地上でのローリング回避を軸とした2Dコンバットの完成形だとすれば、『The Rogue Prince of Persia』はそれにZ軸(奥行き)の概念を加えた、立体的でアクロバティックな戦闘へと昇華させています。常に動き回り、地形を利用し、敵を翻弄しながら戦う。このスピード感と戦略性の両立こそ、Motion Twinが新たに提示したアクションの到達点なのです。
ローグライト要素と永続的な成長:何度でも「死んで」挑みたくなる中毒性
華麗なアクションだけでなく、プレイヤーを何度も挑戦へと駆り立てる ローグライト のデザインも秀逸です。プリンスは死ぬたびに拠点である「オアシス」へと送り返され、マップの構造や敵の配置、手に入る武器やアミュレットはすべてリセットされます。しかし、その「死」は決して無駄にはなりません。
ランの道中で集めた「スピリット・グリム」という通貨を持ち帰ることで、オアシスで永続的なアップグレードを解放できます。これにより、回復薬の使用回数を増やしたり、最初から強力な武器をアンロックしたりと、少しずつプリンスを強化していくことが可能です。アクションが苦手なプレイヤーでも、何度も挑戦するうちに確実に強くなれるこの仕組みは、『Dead Cells』のセル集めにも通じる、やめられない中毒性を生み出しています。
また、各ランで手に入る武器やアミュレットの組み合わせによって、毎回まったく異なるプレイスタイルを楽しめるのもローグライトならではの魅力です。例えば、「敵を壁に叩きつけると毒状態にするアミュレット」と「毒状態の敵に追加ダメージを与えるダガー」が揃った時のシナジーは絶大。こうした強力なビルドが完成した時の全能感は、このジャンルが好きなゲーマーならたまらないはずです。
現行ビルドから正式版へ:開発のロードマップと今後の期待を読み解く
本作はまだアーリーアクセスの段階ですが、開発チームはアーリーアクセス開始当初からロードマップを公開しており、その透明性の高い開発姿勢もプレイヤーから支持されています。当時のSteamのニュースページや公式Discordで公開されていた情報によると、今後のアップデートでは以下のようなコンテンツが予定されていました。
- さらなる新バイオームとボスの追加: 物語の核心に迫る新たなステージと、それに付随するユニークな敵キャラクター、そして強力なボスが登場予定です。
- ストーリーの完結: 現在は物語の序盤部分のみがプレイ可能ですが、正式リリースに向けてストーリーが完結するとのこと。プリンスがなぜ時間を操れるのか、フン族の侵略の裏にある真実とは何か、多くの謎が解き明かされるでしょう。
- 武器・アミュレットの拡充: プレイヤーの戦略の幅をさらに広げるため、新しい装備の追加も継続的に行われる予定です。
Motion Twinは、『Dead Cells』の開発で長年にわたりコミュニティのフィードバックをゲームに反映させ、神ゲーへと育て上げた実績があります。本作でもその姿勢は変わらず、プレイヤーの声に耳を傾けながら、着実にゲームを磨き上げています。アーリーアクセスに参加するということは、この進化の過程に立ち会い、時には自らのフィードバックでゲームをより良くする機会を得るということでもあるのです。
「今」こそペルシャのプリンスになるべき理由:こんなゲーマーにおすすめ!
初期の大型アップデートを経て、コンテンツ不足というアーリーアクセス初期の懸念点はほぼ払拭され、ゲームのコアとなるアクション部分は既にマスターピース級の完成度を誇っています。『The Rogue Prince of Persia』は、まさに「今」が最高の始め時と言えるでしょう。
特に、以下のようなゲーマーには心の底からおすすめします。
- 『Dead Cells』や『Hades』、『Katana ZERO』のような、歯ごたえのあるアクションローグライトやスタイリッシュな2Dアクションが大好きな人
- ただ敵を倒すだけでなく、地形を利用したアクロバティックでクリエイティブな戦闘を楽しみたい人
- 失敗を繰り返しながら少しずつ上達し、強くなっていく過程に喜びを感じる人
- 完成されたゲームを待つよりも、開発途上の インディーゲーム を応援し、その成長を見守ることに価値を感じる人
磨き抜かれたパルクールアクションと、プレイヤーを惹きつけてやまないローグライトの中毒性。この二つが見事に融合した『The Rogue Prince of Persia』は、間違いなく今後のインディーゲームシーンを代表する一作となるポテンシャルを秘めています。正式リリースを待つのも一つの手ですが、進化を続けるこの傑作の「今」を体験しないのは、あまりにもったいない選択かもしれません。さあ、あなたも魔法のボラを手に、侵略者に立ち向かうペルシャのプリンスになってみませんか?


